人間の場合、一般内科以外にも呼吸器内科、消化器内科など、部分ごとに専門内科が設けられています。
しかし、動物は人間とは違い、自身が症状を訴えることができないため、総合内科として体調不良の原因を探っていきます。
元気や食欲がない、水の摂取が多い、呼吸が苦しそうなど、わずかな変化でも違和感を感じた場合はご相談ください。
原因がどの臓器にあるのかを見極めるために適切な検査を行い、手術という選択をしない方法で治療を行っていくのが獣医の内科診療です。

当院での外科治療は、電気メスや半導体レーザーなどの手術機器を利用した一般的な手術を行います。前述した手術機器以外にも内視鏡や超音波凝固切開装置など高度な手術にも対応できるよう設備を取り揃えております。
丁寧な手術やきれいな仕上がりはもちろんのこと、手術後のサポートやアフターケアも最後までしっかり行いますのでお任せください。手術時は術後のことを考えて切開が必要な場合は最小限に抑え、適切なタイミングで鎮痛剤を投与し、痛みをコントロールしていきます。それにより術後の苦痛を軽減させ、早期回復を目指していき、動物のことを最優先に考えるのが当院の外科治療です。

去勢・避妊手術の役割は、望んでいない妊娠を防ぐことだけではありません。病気を防ぎ、動物を長生きさせるための手術でもあるのです。発情期のストレスや出血を抑える効果や性格が穏やかになり、問題行動を減少させる効果も期待できます。
生後6ヶ月を過ぎていればいつでも去勢・避妊手術を受けることはできますが、手術後は妊娠・交配することができなくなるため、よくお考えの上ご相談ください。

狂犬病やフィラリアの他、複数の病気を予防できる混合ワクチンなどが有名です。発症直後は気付かず、気づいたときには手遅れということも少なくないので、病気になる前に予防することが大切になります。
また、はじめてワクチンを接種する場合は一度だけでは免疫ができないことがあるため、間隔をあけて複数回接種します。ワクチン接種後は、免疫ができるまでの間他の動物に近づけてはいけません。
ワクチンの接種は、その動物を守るだけではなく、動物間での感染、動物から人への感染も同時に予防することができるため、動物も飼い主さまも自分を守るために必ずワクチンの接種を行いましょう。

体外で培養した幹細胞を体内に戻すことで失われた臓器や怪我を再生させる「幹細胞療法」、免疫力を利用・強化することで病気の発症や進行を抑える「免疫細胞療法」などを総称し、特殊治療と呼びます。
治療が難しい病気に対する新たな治療法として当院でも積極的に受け入れ治療を行っております。